職務経歴書の書き方 ~元採用担当者が書類選考を突破するポイントを伝授~

職務経歴書作成にあってお困りではありませんか。職務経歴書は企業の採用担当者がチェックし内定、そして入社への第一関門とも言われます。ここを通過しないと企業担当の方にお会いすることもできません。新卒の就職活動時代は履歴書だけでもいい会社がほとんどで、転職活動を初めてする方には、「そもそも、職務経歴書とは」「何を書いたらいいの」「書類選考を通過しやすい職務経歴書とは」「企業の採用担当者は職務経歴書のどこに注力しているのか」など、悩みを抱えている方も多いと思います。

これまで採用担当として書類選考、面接に携わり、かつ現在は求職者のキャリアコンサルタントとして、多くの転職者の職務経歴書を見てきた経験から、書類選考通過率向上のためのポイントや書き方をご紹介します。

■もくじ

  1. 職務経歴書とは
  2. 職務経歴書で必要となる項目と注意事項
  3. 職務経歴書作成するときのポイント
  4. まとめ

職務経歴書とは

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職務経歴書とは、これまで勤めていた会社はどこで、どのような仕事をやられ、かつあなた自身がどのような能力を発揮し、企業に対して価値を提供してきたのかを記載して、ご自身をアピールする資料となります。会社・求人内容によって戦力的に記載する必要があると同時に、ただ項目に添って羅列的に書くのではなく、ご自身の伝えたいポイントが確実に企業担当者の方へ伝わる見せ方にも拘ることが非常に重要です。

履歴書と職務経歴書の違い…企業担当者が確認すること

■履歴書
  1. 手書きの場合、丁寧な字で書いているかどうか。
  2. 職歴と応募先企業で一貫性があるかどうか。
  3. 自宅から通勤可能圏内かどうか。
■職務経歴書
  1. 応募要件の実務経験、スキルを満たしているかどうか
  2. 複数回の転職の場合、転職に一貫性があるかどうか
  3. 強みを自覚しており、表現できているかどうか
  4. これまでの職場でどのような価値を提供してきたのか

職務経歴書で必要となる項目と注意事項

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■職務要約

250字から300字程度で冒頭に記載する。これまでのご経験を踏まえ、応募先の企業でも活かせるスキルをコンパクトにまとめましょう。

【NG】
広告代理事業を行う●●●●株式会社の営業部で3年間所属しておりました。
そこでは、大手企業やベンチャー企業の新規開拓を中心に携わりました。
現場担当者だけでなく、経営者の方とお会いすることに注力を置き、◆◆◆◆などの企業が抱えるニーズを汲み取り、売上向上の提案営業を行うノウハウを身につけております。
【OK】
大学卒業後、新卒で広告代理事業の○○○株式会社に入社し営業部へ配属、3年間所属しておりました。食品メーカーや電機メーカー、美容などのクライアントを担当し、新規の開拓をはじめ、既存企業へのフロントとして、メディアプランやプロモーション戦略等の立案から進行管理、実施までトータルで携わり、1年で●億円のアカウントへ成長させ、クライアントの利益に貢献することができました。その結果、社内のMVPを受賞。

■経歴(在籍年数)
  • 会社概要

事業内容と合わせて資本金や売上高、従業員数など会社の規模が分かる内容を
読み手がイメージし易いように記載しましょう。

  • 配属部署・組織構成

所属部署・組織が会社の中でどのような位置づけなのかの説明を加え、
役職がある方はここに記入する。

  • 業務内容

自身が担当していた業務の内容を書きましょう。

  • 業績・成果

読み手がイメージしやすいように、具体的な数字やデータ用いて、どんな工夫をしたのか、
その結果どのような成果を得られたのかも合わせるとよりいいでしょう。

※ポイント※
自身が携わる前後での数値的な結果を推移で記入するとよりイメージしやすいです。

活かせる経験・スキル

応募先企業で活かせる経験・スキルを詳細に記載しましょう。

~例~

【会社名】 ●●●●株式会社 2012年5月~2014年12月

【事業内容】インターネット広告代理業、広告代理業、マーケティングコンサルティング業

【所属部署】営業本部 第1営業部

【業務内容】
     新規顧客の開拓(飛び込みによるアプローチ・テレアポ・見積もり作成・契約手続き) 
     既存顧客へのコンサルティング営業(電話による対応・定期訪問)

【業績結果】2012年 総売上 2,000万円 月次達成率(平均) 110%
      2013年 総売上 2,300万円 月次達成率(平均) 120%
      2014年 総売上 2,500万円 月次達成率(平均) 123%
※2013年及び2014年、上記実績により社長賞(年間1人)を受賞
【活かせるスキル】
<企画提案力>  
企業担当者に加え、経営者の方にヒアリングを行い、企業の方向性を踏まえ、仮説検証を繰り返しながら、細かなニーズや要望を拾い上げ、お客様の最適なプランを提案。その結果、売上を●●万円から■■万円への増加へ貢献。

<目標達成能力>
個人、チームの目標に対して課題を明らかにし、具体的な行動に落とし込み、PDCAサイクルをまわして達成継続。

<PCスキル>
Word (社内外文書、議事録作成時に使用)
Excel(顧客リスト作成管理、精算業務、アンケート集計、データの作成時に使用)
Power Point (クライアント提案時の資料作成、編集時に使用)

※ポイント※
ここでも数値を用い具体性を持たせて、企業担当者に再現性があると思われるのが
ベストです。

自己PR

仕事に取り組む姿勢などのスキル・実績以外でアピールしたいことを記載しましょう。

~例~

これまで大切にしてきたことは、フロント担当としてクライアントの社員以上にサービスの魅力を深く理解し、クライアント側の視点中心にならないよう、買い手側の視点にも注力しました。クライアントが長年取り組んできたことに対しても、売上貢献に繋がるのであれば改善策をお伝えしてきました。その結果、中長期的な取引に繋がっております。また、担当クライアントの業界だけでなく、他の業界の知識取得にも力を入れ、改善策の質を少しでも向上できるよう努めております。

職務経歴書作成するときのポイント

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これまでの経験と応募企業との関係性を意識して記入する

転職活動で一社だけに絞って活動している方は正直多くはないと思います。職務経歴書を一度作成したら、それを複数社に同じ内容で提出している方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。採用担当の方も、他社と並行して選考を進めていることはご存知です。ですが、企業が求めるスキル、人物像と関係ない内容が書かれている職務経歴書を見たらどう思うでしょうか。採用したいと思うでしょうか。書類選考に携わる方は、企業によって千差万別ですが、人事だろうが、事業部長だろうが、経営者だろうが、最も注力して確認したいことは、これまでのご経験や強みを入社後に発揮してもらえるかどうかです。
そこで大事なポイントとして、これまでのご経験と強みを把握した上で、応募する企業について調べ、企業が欲しがっている経験・スキルはどういうものかを言語化しておきましょう。求人票に記載されている内容も参考になりますが、企業の採用サイトやIR情報なども大いに参考になります。また、エージェントを使われるのであれば、ご自身のキャリアコンサルタントに相談してみるのもいいでしょう。キャリアコンサルタントでも企業の経営者や事業部長、人事の責任者などに会われている方も多くいらっしゃいます。求人票や、ホームページでは分からない、生の声を聞いてみるのも1つの手です。

まとめ

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冒頭でもお伝えしましたが、書類選考は入社に至る選考の第一関門です。書類の選考だからといって侮ってはいけません。事前に応募企業の求める経験・スキルを理解した上で、ご自身の経験・スキルとの共通項を見出し作成していきましょう。作成するときも担当者の方に再現性があると思われるように、具体的な数値を用いて書くのがポイントです。